2020-04-01から1ヶ月間の記事一覧

各 論 不動産鑑定士は、総論において記述したところに従い自己の専門的学識と応用能力に基づき、個々の案件に応じて不動産の鑑定評価を行うべきであるが、具体的な案件に臨んで的確な鑑定評価を期するためには、基本的に以下に掲げる不動産の種別及び類型並…

第7章 鑑定評価の方式 不動産の鑑定評価の方式には、原価方式、比較方式及び収益方式の三方式がある。 原価方式は不動産の再調達(建築、造成等による新規の調達をいう。)に要する原価に着目して、比較方式は不動産の取引事例又は賃貸借等の事例に着目して…

第5章 鑑定評価の基本的事項 不動産の鑑定評価に当たっては、基本的事項として、対象不動産、価格時点及び価格又は賃料の種類を確定しなければならない。 第1節 対象不動産の確定 不動産の鑑定評価を行うに当たっては、まず、鑑定評価の対象となる土地又は…

第3章 不動産の価格を形成する要因 不動産の価格を形成する要因(以下「価格形成要因」という。)とは、不動産の効用及び相対的稀少性並びに不動産に対する有効需要の三者に影響を与える要因をいう。 不動産の価格は、多数の要因の相互作用の結果として形成…

第2章 不動産の種別及び類型 不動産の鑑定評価においては、不動産の地域性並びに有形的利用及び権利関係の態様に応じた分析を行う必要があり、その地域の特性等に基づく不動産の種類ごとに検討することが重要である。 不動産の種類とは、不動産の種別及び類…

第1章 不動産の鑑定評価に関する基本的考察 不動産の鑑定評価とはどのようなことであるか、それは何故に必要であるか、われわれの社会においてそれはどのような役割を果たすものであるか、そしてこの役割の具体的な担当者である不動産鑑定士及び不動産鑑定…